【本日のオススメ】This Heat / Deceit (1981)

This Heat衝撃の1stアルバムが今月リイシューされますね!
私はなかなか巡り合えなかったので、今回の再発を予約しました。
さて、本日ご紹介するのは、彼らの2nd「Deciet (偽り)」です。
前作が非常に実験的な内容だったのに比べると、本作はボーカルが入った曲が多く、実験的であることは変わりないのにポップだと錯覚してしまうほどです。
ポップだと錯覚してしまうのは、単にボーカルが入っているというだけでなく、リズムによる影響も大きいと思います。ダブのようなドラムや、ワールド・ミュージックの土着的な高揚感をベースにしながら、表面は金属っぽい、これぞThis Heatというような冷たいサウンド・テクスチャ―。
アルバムの中で風向きが大きく変わるのは、A-4「S.P.Q.R.」。
この曲だけめちゃくちゃ爽快感があり、This Heatとは思えない元気な仕上がり。
ブライアン・イーノ&デヴィッド・バーン「My Life In The Bush Of Ghosts」に入ってそうな雰囲気。
次の曲A-5「Cenotaph」と一緒に7インチ切っても良いのでは!と個人的には思っています。
さらに印象的なのは、ラストの”Hi Baku Shyo”。
日本人は特にドキッとするタイトルのこの曲は、チャルメラの音がダークなサウンドスケープの中に鳴り響き、とっても恐ろしい気分にさせられます。
エクスペリメンタルと言っても、彼らはただ部屋に籠もる「マッドサイエンティスト」ではありません。冷戦の緊張下でポリティカルなメッセージを突きつけ、多様な音楽との融合を試みながら、ライブを積極的に行った「課外活動推進派」。
本作は、そんな彼らの課外活動か実った一作と言えるでしょう。実験室で作り上げられた結晶のような1stアルバムのリイシュー盤と併せて、ぜひ手に入れてみてはいかがでしょうか。
80’s~ロック/ポップスの壁に追加です!
(ノザキ)
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