【本日のおすすめ】 横倉裕 / Another Sun (1993)

【本日のおすすめ】
横倉裕 / Another Sun (1993)

YUTAKAとは横倉裕。
横倉裕とは日本人。

そして日本人でありながらセルジオ・メンデスの弟子であり、ブラジリアン・フュージョンのマスターである。

彼の名前を知る人は恐らくシティポップやライトメロウに精通しているはず。とはいえ1978年の「Love Light」しか聴いたことない、とういうことはありませんか?

実はCD時代の1988年から1993年の間にもアルバムを3枚残していて、個人的には名作とされる「Love Light」よりも断然好みなんです。80年代後期の薄っすらデジタルな質感と、柔らかいメロウネスのマリアージュ。絶品。

いずれもデイヴ・グルーシンでおなじみのフュージョン名門レーベルGRPから出ていて、GRP三部作と呼ぶ人もいるとか。

キーボードに加えて箏も操るYUTAKA。ある種の素朴なオリエンタリズムというか、いかにも和!なテイストが特徴なのですが(彼の言葉を借りるならBRAZASIAとでも言うべきスタイル)、それが戦略性を超えて美味しいのがこの人の凄いところ。

三部作のラストを飾る本作は洗練度合いがピークに達し、箏の鳴りも全体に馴染んでいて。どこか佐藤博も思い出す、ジェントルで味のあるボーカルもまた良い~~。

GRPということでメンバー全員がもちろん手練れ。ネイサン・イーストやカルロス・ヴェガを筆頭にハイクラスのセッションミュージシャンばかり。鉄壁。それでいてスポーティではない、歌心のあるブラジリアン・フュージョンが展開されるのだからたまらない。

ちなみに師匠のセルメンも3曲で共同プロデュースしています。M9「Solitaire」の躍動感とカチリと硬質なアレンジに体が動いてしまう。

YUTAKAの陽だまりのような微笑みに惹かれたら、ぜひ貴方の手に。

(A.K.)

p.s.
今まさにGRP三部作すべて揃っています。しかも全部(CDだけど音の良い)US盤。ぜひこのタイミングでまとめてお求めくださいませ。


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