【本日のオススメ】 アントン・ルビンシテイン(ルビンシュタイン)作曲 : ピアノ三重奏曲 第1~5番 / ジ・エドリアン・ピアノ・トリオによる演奏

アントン・ルビンシュテイン(ルビンシュタイン)はロシア生まれの作曲家兼ピアニスト。ロシアで生まれながらも曲風はドイツ・ロマン派的な曲想が多い。ピアニストとしては、演奏会で巨大な音を出して弾くあまり、聴衆の女性が耳をふさぐほどだったとも伝えられている。その反面、曲風は旋律も聴きやすいロマン派的な作品が多く、ピアノ作品においては小品が多数を占めている。
ルビンシテインの曲で「へ調のメロディ」だけはシリンダーレコードや78回転SPレコード盤の時代からいろいろな演奏家により録音され、ヴァイオリンやチェロ用にも編曲され聴く機会があるだけで、他の作品は演奏も録音もほとんどなく、戦前までは多くのピアニストが演奏会で取り上げたピアノ協奏曲第4番でさえもSPレコードに録音されなかったのは不思議。
ルビンシテインの作品が録音されることは、ほとんどなく忘れ去られてゆく作曲家と思いきや、CD時代になってから、ピアノ曲の一部や交響曲、協奏曲、室内楽曲が少しずつ録音されるようになり、耳にすることができるようになった。
ピアノ三重奏曲は5曲書いていて、第1番の2楽章を聴いた時、「あれぇ~、何となくシューマンの旋律っぽくない?」というくらい、ドイツ・ロマン派っぽい雰囲気を漂わせている。このCD2枚組は、2010年の時点で”世界初録音”。
プライヴェートシリンダーレコードに、ルビンシテインがチャイコフスキーらと雑談してる1890年頃の録音があり、その会話の中で唯一「それは何と素晴らしい!」と言っている声だけが残されている。
(Haslinger)
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