【本日のオススメ】マーラー作曲:交響曲 第2番『復活』の世界初録音(1923~24年録音) オスカー・フリート(指揮)、ベルリン国立歌劇場管弦楽団、エムミ・ライズナー(コントラアルト)、ベルリン大聖堂合唱団

今回はLPレコードを紹介させていただきます。お店のLP棚で見つけた未開封の英国OPAL社、LP2枚組。
マーラーの交響曲で一番最初にレコード録音されたのがこの第2番。今日のマイクロフォンでの電気録音方式ではなく、録音スタジオのラッパに向かって演奏して音を円盤に刻む「ラッパ吹き込み」方式の録音。
英国の78回転SPレコード復刻で1970~1990年代には知られた英国Pearl系列のOPALレーベル。オリジナルのシェラック盤SPレコードから無理にノイズや傷などの音を消さず、ほとんど再生したままの音で復刻しているため、SPレコードのサーフェースノイズに耳が慣れていないと針ノイズが気になるが、慣れてしまえば、チリチリノイズも聞こえず楽器の音だけを自分の耳が拾ってくれるようになってくる。
もちろんCDへの復刻もNAXOSや本家Pearlで発売されましたが、アナログ方式の復刻とデジタル方式のサーフェースノイズをある程度カットした復刻のどちらで聴くかは好みによりますが、復刻盤の聴き比べなどもやってみると面白いかもしれませんね。ノイズをカットする際に肝心の音まで小さくなってしまったり、面の繋ぎ目の仕方など復刻技術者の腕前や感覚により、色々な違いが発見出来るのも復刻LPやCDの醍醐味。
オリジナルのドイツ・ポリドールSPレコード盤11枚組を聴くには何度も何度もレコードを裏返し取り替えしなければならないため、落ち着いて聴いて居られなかったので、私自身もどんな演奏だったか記憶も今やほとんど飛んでいるけど、たとえ録音時の音量レベルの違いや音のピッチの違いを感じながらも面を替えて聴いた当時、この時代にマーラーの交響曲が録音されたこと自体が凄い!と感じています。
ちなみに、昭和初期の銀座「十字屋」の掲載広告に『ポリドールレコードお買い上げのお客様に抽選でレコード進呈』の進呈レコード中に、このマーラーの復活などラッパ吹き込みの組物など何点か有ったのを、何度か見たことがある。発売された当時、日本にも何組か輸入されていた。
古い1926、27年のドイツ・ポリドールの総目録には66000番台のカタログ番号が付けられ販売していたが、1929年のドイツ・ポリードルの総目録には既に無かった。発売して3年程度の短命な盤で戦争で焼失されたことも考えると、残存する数も少ないだろう。
マトリクス番号のばらつきと、接尾記号が2種類あるので、おそらく1923年と1924年にまたがって何日もかけてレコード22面を録音しているようです。また録音日の条件によって管弦楽器の響きや微妙な回転ピッチの違いで、面のつなぎ目に違和感があるかもしれませんが、そこがSPレコード盤復刻の、ひとつのスタジオの空気感ともとらえることが出来るかも?
指揮者のオスカー・フリートはドイツ・ポリドール社やドイツ・フォックス社などレrコード総目録やジョン・ハント氏のディスコグラフィーを見ると、1923年から交響曲や交響詩など大曲も録音していながら、1929年録音のベートーヴェンの「第九」が一部のSPレコード愛好家に知られているくらいのようです。
(Haslinger)
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