【本日のおすすめ】 作者不明 / New α Sound “H” ~ Developing Your Charm Series. [Instrumental] (1990?)
【本日のおすすめ】
作者不明 / New α Sound “H” ~ Developing Your Charm Series. [Instrumental] (1990?)
通信販売でパワーストーンや美容系の商材を取り扱っていたラピスクラブという会社があります。
90年代頃なのでしょうか、その商品を購入すると特典的に(?)配布されていたらしき同社謹製CDシリーズ。それがNew α Soundです。
シリーズなので各種存在していて、恋愛成就、集中力増強、ビジネス成功などなど、ディスクごとに色んな効能が設定されています。ちなみに今回ピックアップしたCDは聴くと運気上昇を見込めるみたいです。
そしてこのシリーズ、もともと2枚一組で配られていたもの。上下に並べるとジャケットのイラストが完成。上が音楽の上に怪しい語りが入ったもの。下がその音楽のみのインスト盤という仕様です。
さて、ここまでツッコミなしで来ましたが・・・科学的根拠なんて当然皆無。というか中古CDショップで”その他”とか”ヒーリング/ニューエイジ”のコーナーをチェックすれば、自己啓発に繋がると謳ったCDがごろごろしているわけであり。ともすればカルトと表裏一体の胡散臭さ。普通なら手に取らないけど、国産ニューエイジの良作も潜んでいるのだから見逃せない。
(この辺りについては音楽ライターの柴崎祐二氏が提唱した<俗流アンビエント>という概念とそれにまつわるテキストが詳しいので、気になる方は当たってみてください。)
長い前置きになってしまいましたが、おすすめに挙げるということはやはり、肝心の内容が良いのです。
いや、頗る良い。
New α Soundは何枚か試してきましたが、基本的に良質なニューエイジ~アンビエントで外しません。どれも3トラック入っていて、1曲あたり20分みたいな長尺のものもよくある。でも、流していて全然苦にならない。俗流アンビエントの大半は割と途中で飽きが来るのですが・・・このシリーズは一定以上のクオリティが担保されているんです。
中でも”H” ~ Developing Your Charm Series. [Instrumental]はひとつ頭が抜けている。トライバル気味というかガムランっぽい鳴りがインサートされるM1から耳を惹かれる。相当にチルアウトフル。シンセパッド音持続型ニューエイジM2も典型的ですが悪くない。そしてラストM3、これが一番気持ちいいです。非同期っぽく現れるアタックがコンテンポラリーで鮮やか。思わず聳ててしまう。
環境音楽や実験音楽、和レアリックというキーワードにピンと来る方はぜひお試しください。
p.s.
今回計5種のNew α Soundが入りました。一緒にお手に取っていただけたらそれぞれ比較できて面白いと思いますので、ぜひ。
(A.K.)

