【本日のオススメ】 Peter Cetera / S.T. (1981)

Peter Cetera / S.T. (1981)

セテラのソロ作と言えば、以前御紹介の’86年2ndの“ソリチュード/ソリテア”が商業的にも、そしてAOR的にも大定番ではあります。
その後3rdの“ワン・モア・ストーリー”、そして4thの“ワールド・フォーリング・ダウン”と進むにつれてロック色が薄れていきアダルト・コンテンポラリー色が濃くなっていきますが、このデビュー作はかなり攻めた硬派なロックアルバムです。

“シカゴ16”直前で、まだ籍はシカゴながらレコーディング・メンバーにシカゴのオリジナルメンバーは1人も参加せずバンド離脱の伏線だったのではと邪推してしまいます。
サウンド的には当時やや軟派なディスコサウンドに傾倒しつつあったシカゴと打って変わって骨太なロックサウンドが目立つ1枚。
Totoからはルカサーが、そしてマイケル・ボッツやジョシュ・レオなどが参加。

いきなりルカサーがフェンダー系サウンドの豪快なソロを披露するオープナー①は硬派なロックで、セテラもバラードを唄う高音域で勝負せずロバート・パーマーのような熱唱系。
ロックナンバー②もクリス・ピニックがテクニカルな速弾きソロを見せてくれ、ゲイリー・ハービッグの鮮やかなサックスソロが耳に残る⑤など当時のシカゴのイメージを覆すアップテンポナンバーがいい感じ。

一方メロウ系ではアコースティックピアノを効果的に使ったバラードナンバー⑥が出色で、ジョシュ・レオのギターソロがなかなか美味。

セテラ曰く“レコード会社のプロモーション不足”とのことでのアルバムチャートでは143位と振るわず評価しにくい1枚というイメージでしたが、久々に聴いてかなりの好盤という印象です。お持ちでない方はコレクションに加えてみては。(GUSSAN)


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