【本日のオススメ】 KEANE / S.T. (1981)


1979年リリースの“テイキング・オフ”では変声期前のキーン兄弟は15才、14才。
当時はただのチャイルド・ポップ的なきわもの扱いする批評家も存在はしていたようですが、やはり2人の才能は天才少年の看板に偽りないもので、堂々のファンキーなソウルテイスト溢れるアルバムと相成りました。
それから2年を経て、少年の面影を残しつつ大人の階段を登りつつあった2人が4人編成バンド“Keane”名義でリリースしたのが今作。
マクサスと共にTOTOの正統的フォロワーバンドという立ち位置で、ジェフ・ポーカロをして“TOTOよりもイイ!”と言わしめたとか。
特に鍵盤+リードヴォーカルのトム・キーンは抜群のソングライティング能力を誇り、名コンポーザーとして数多くのヒットを生み出します。
それがいかんなく発揮されたのが爽快感溢れるオープナー①。トムのピアノのリフが頭に焼き付いて離れないアップテンポナンバーでドライブ感が抜群!
③、④は一気に打って変わってハード系ナンバーで、ここではジョンのタイトなスティックワークも聴きどころ。2人よりも年長(当然か)のマーク・モウリンのギターも唸りを上げています。
畳み掛けるようなアレンジが魅力の瑞々しさが満載のロックチューン⑩など、TOTOの様式美にクリアなフレッシュネスを加えた爽快感に溢れた作品です。
メロウ系では哀愁たっぷりのメロディが美しい夏の終わりが似合う⑨がイチオシで、個人的にはベストトラック!
メンバーに関しては今作をもってベースのマイク・ミルウッドが脱退し、次作は後にセテラの後任としてシカゴに加入することになるジェイソン・シェフが新メンバーとなります。
結局その82年の2ndをラストにバンドは活動を休止。
とは言え裏方に回ってソングライターとしてトムは成功を収め、AORシーンでは売れっ子ライターに。
中でも“シカゴ18”収録の“ウィル・ユー・スティル・ラヴ・ミー?”はジェイソンとビル・チャンプリンのツインリードが魅力で、トム、フォスター、リチャード・バスキンによるものです。ぜひ御一聴を!(GUSSAN)
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