【本日のオススメ】 Fools Gold / S.T. (1976)


洗練されAORに接近したカントリーか、はたまたカントリー色の強いAORか、定義上の難しさはさておき、以前御紹介のシルヴァーとともに、このフールズ・ゴールドは独特の魅力のあるバンドですよね。
両者に共通するのはイーグルスフォロワー的バンドであるということですが、特にこのフールズ・ゴールドは曲によってグレン・フライ、ジョー・ウォルシュがプロデュースし、参加メンバーは若きデヴィッド・フォスター、Toto結成直前のジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ペイチ、そしてビル・チャンプリンなど後のAORのメインストリームとなるメンバーが参加していること、そして何より後に売れっ子ソングライター、コーラス隊としてシーンに欠かせない存在となるトム・ケリーが在籍していたことでしょう。
そのトム・ケリーとデニー・ヘンスンの2人がソングライティングの核ではありますが、元々名SSW、ダン・フォーゲルバーグのバックを務めていたこともあり、フォーゲルバーグも作曲に関わっています。
いかにも“テイク・イット・イージー”したオープナー①はギターでジョー・ウォルシュも参加した軽快な1曲。ペダルスティールが絡んだ②は、カントリータッチではあるものの、美しいコーラスワークで後味スっきりのメロウチューンでダン・フォーゲルバーグの名曲“ロンガー”に通じる爽快さ。
アコギのアルペジオをバックに、秋の木漏れ日のような優しいメロディが胸を打つフォーゲルバーグ作の⑦など、70年代前半のイーグルスに、絶妙なさじ加減でソフィスティケーションを注入、それでいて、カントリータッチのいなたさも垣間見えるというバランスが最高なんですよね。
ベストトラックはドラマティックな展開を見せる、秋の午後の陽だまりに似合う感動的なバラード⑧で、ケリー&ヘンスンの共作です。
後にケリーはビリー・スタインバーグとソングライティングチームを組み、マドンナの名曲“ライク・ア・ヴァージン”を産み出し、ビル・チャンプリンやエアプレイのアルバムでも印象的なコーラスでハーモニーを付けています。(GUSSAN)
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