【本日のおすすめ】 Erik Tagg / Dream Walkin’ (1982)

【本日のおすすめ】
Erik Tagg / Dream Walkin’ (1982)
貴方にとって理想的なAORってどんなもの?と訊かれたらこのアルバムを差し出したい。
貴公子エリック・タッグの3rd。AOR愛に溢れた日本制作のアルバムです。
タッグといえばオランダ制作の稀少盤「Rendez-Vous」がジャンルの名作としてよく挙がるけど、自分はこの「Dream Walkin’」が好き。
爽やかな風に靡くようなジェントルな歌声。音の差し引きの加減を心得たアレンジ。際立つタッグのソングライティング。そんな素敵な曲ばかり並ぶ隙なしの構成。本当に良いアルバムだ。
シティポップ~ライトメロウが好きな人なら1曲目の『No One There』に針を落とした瞬間にもうノックアウトされるはず。キザなギターが唸るフュージョン・ポップ、正に求めていたものという感じ。
ハードに振りすぎず、でもカチッとグリップの効いた推進力で魅せる『Promises Promises』。ソリッド&ダンサブル。ちょっとポリスっぽい雰囲気もあるような?
スティーヴィー・ワンダーに寄ったボーカル・スタイルを披露する『Marzipan』。真夜中の一室を想像させるコンパクトなアレンジに、香水の沈むチルネスが心地よい。
粒揃いの曲が並ぶ中でもお気入りなのがA2『Marianne (I was only joking)』。滑らかな耳あたりのメロウさ。ほんのり憂いの染みた哀愁のメロディ。サビの後ろで口ずさまれる”Only joking…”というフレーズが頭から離れない……。中毒性高い、魔力の込められた極上の一曲です。
ちなみにプロデュース&ギターは恩人リー・リトナー。タッグをフックアップした彼の81年作「Rit」と今作とは対になるような立ち位置にあるので、聴き比べてみる愉しみもあるんじゃないでしょうか(「Rit」についてはGUSSANによるオススメをチェック!→https://musicfirst.biz/news/rec20250111/)。
こんなに内容素晴らしいのに入手難易度も相場も高くなくってかたじけない。Highly Recommended!
(A.K.)
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