【本日のおすすめ】 具島直子 / Quiet Emotion (1997)

【本日のおすすめ】
具島直子 / Quiet Emotion (1997)

90年代シティポップにおける絶対的な金字塔とはつまり、具島直子の初期3作を指す。

すべてが彼女のスタイルに貫かれた名作(写真2枚目のように再発LP揃って入荷しました)。

中でも1st「Candy」の取り上げられられる機会が多いのですが、2nd「Quiet Emotion」を最近聴き直してグッときたので紹介します。

シティポップと言っても広がる景色はリゾートでもないし、南国にいるような有頂天気分でもない。むしろ真逆の、静かでもの悲しげな雰囲気が漂う。

軸足はR&Bにありつつも、軽やかなAORやボサノヴァの向きに傾いている。桐ヶ谷俊博のアレンジが慎ましく、素敵。縁取る岡沢章のベースも良い。そして具島直子の歌声。ボーカルの線は細く、時として虚ろに振れるのに芯の強さが感じられて。

秋や冬の寒空の下にいるようだけど、人肌の温かさがある。ベッドルーム・ポップや”ひとり”の感覚のあるSSWものが好きな人の琴線に触れるサウンドだと思う。

1stには『Candy』『今を生きる』というキラーチューンがあり、3rdには打ち込みの鮮やかさがある。比較すれば本作は地味に映るかもしれない。しかし流れる空気の親密さはとりわけ色濃く、それが今の自分にはしっくりくるのです。

もう少しして秋になったらまた聴きたい一枚。

(A.K.)


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この記事を書いた人

A.K.

A.K.

知らない音楽が好きです。
一時期CD期のシティポップをディグしていました。