【特集コーナー新入荷】 ECM特集更新: ジョン・サーマンを追加しました。

【特集コーナー新入荷】
ECM特集の更新情報です。
ジョン・サーマンを追加しました。
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怪人。
ミュージックファーストに入ってからというもの、知らない音楽やアーティストにたくさん触れることに。その都度、先輩にこれってどんな人なんですか?と訊いて回ったのですが、初めてジョン・サーマンと遭遇したときの回答が「怪人。やばい男ですよね~。」でした。
それ以来、自分の中ではこの人の二つ名は怪人で定着し、アヴァンギャルドで無骨な音を奏でる人物なのかな?と勝手に想像していたのですが、いざ聴いてみると……。
繊細。そして敬虔。
マルチプレイヤーである彼の操るバリサク(往年のUK/ユーロ・ジャズにおいて名手として名を馳せた)&バスクラの力強い響きは確かにごつりとした印象を残す瞬間もある。でも、全体の印象は極めてパーソナルで、色気があり、理知的。
とりわけサックスの艷やかな鳴りといったら!ECMに作品を吹き込んだのは79年以降のことで、プレイヤーとしてのピークは過ぎた後なのかもしれません。ですが、そんなことなど微塵も感じない、芯のぶれない美しいフレージングが舞っている。
敬虔と書きましたが、例えば『Road to Saint Ives』のような楽曲で見せる中世~バロックの教会音楽的な側面の陰影の深さに驚きます。
クラシックの文脈でもうひとつ上げるなら、シンセサイザー(これもサーマン自身の演奏)のオスティナートを用いることが多々あり、ミニマル・ミュージックに漸近することも。しかもそれが相当にユニークというか、本家ミニマルにはない感覚があって興味深い。サックスでこの方法論を実践している場面はコリン・ステットソンにヒントを与えたのではとも。
それから……そう、一枚のアルバムの中にもこれだけ多彩な表情の楽曲が入っている、ということは触れておきたいかも。しかし構成は分裂的では決してなく、サーマンの一貫した美意識のバリエーションを眺めているようなのです。
規範(ノーマルであること)からの逸脱。そういう意味で怪人と呼んでやはり差し支えないでしょう。
79年「Upon Reflection」から90年「Road to Saint Ives」にかけての(88年「Private City」を除く)5枚。すべて手放しで大推薦です。
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今後も当コーナーの更新がございますので、引き続きチェック下さいませ。
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