坂本慎太郎LIVE「Yoo-hooツアー」レポ!ゆらゆら帝国の次の新バンドだった!
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坂本慎太郎の新バンド、
“SHINTARO SAKAMOTO BAND”のライブを見た!
ここ数年、坂本慎太郎は”SHINTRAO SAKAMOTO BAND”として活動している。
フェスやイベントに出演するときには「坂本慎太郎」と表記される場合もあるが、自身のツアーフライヤーには「SHINTARO SAKAMOTO BAND」と記載され、メンバーのAYA (ベース&コーラス)、菅沼雄太 (ドラム&コーラス)、西内徹 (サックス&フルート)の写真が使われている。
今、坂本慎太郎はソロではなく、ゆらゆら帝国の次に組んだ新しいバンドで活動しているのだ。
この4人にしか出せないグルーヴを、彼らの新譜である「Yoo-hoo」や今回のツアーでたっぷり聞かせてくれた。
今回は、SHINTARO SAKAMOTO BAND ツアー2026名古屋編へ行った感想をお届けします。
アルバム「Yoo-hoo」について
アルバムの1曲目である”おじいさんへ”が配信リリースされたときは驚きました。
ここまで明確に他人にメッセージを送っている曲、他にあったっけ…?
時代の空気をキャッチしながら、それを内側に深堀りし、サイケな世界観だけど不意に核心を突かれる坂本慎太郎の歌詞が大好きだ。
しかし、今回は「おじいさんへ」だ。
明らかに今までとは違うゾーンに入っている。
と思っていたら次の配信曲のタイトルは”あなたの場所はありますか?”
「おじいさん」から「あなた」ときた。そしてアルバムタイトルが「ヤッホー」だ。
坂本慎太郎がサイケデリック・ワールドからひょいと顔を出し、世界に呼びかけている。
これには絶対に応答しなければいけない。
すぐにレコードを予約し、ライブのチケットを確保した。
4人が作るグルーヴの渦の中へ
アルバムを聴いていても明らかだが、バンドとして既に成熟しており、4人の”グルーヴ“という言葉でしか説明できない、空気の渦ができあがっていた。
1曲目の音が鳴り始めた瞬間、少し寒い野次を飛ばしていた客も含め、全員がその渦の中に飲み込まれた。
Yoo-hoo収録曲全てを演奏した今回のセットリストでは、グルーヴの引力が凄まじかった。
ゆりかごに揺られるように、みんなの体が少しずつ揺れている。
サイケ半身浴でポカポカしてきて、時々目を閉じながら楽しんでいたら、突然「あなたもロボットになれる」「仮面をはずさないで」が立て続けに演奏され、急にディスコへ連れ出された。
まだまだライブの前半だが、あっと言う間にのめり込んでしまいました。
坂本慎太郎のギター、バンドメンバーの役割
坂本慎太郎がギターソロを弾く時の姿を見て、”あの頃”の坂本慎太郎をどうしても重ねてしまう。
身体を横に向け、膝を少し曲げ、フワフワとノリながらギターを弾く感じ。伝わりますか?
「坂本慎太郎がギターを弾いてる!!」
とってもミーハーな私ですが、とにかくギターを弾く姿に見とれてしまいました。
ドラムの菅沼雄太氏はかなり職人気質で、キッチリ自分の仕事に徹していました。スネア、ハット、ライドシンバルの小さな音があんなにクリアに鳴っているのはなぜ?本当にすごい。
グルーヴ面ではAYA氏のベースが先導していたのかも。ベースという楽器の役割と、その可能性が感じられました。
そして、お客さんとの接点は西内徹さんでした。サックス、フルートだけでなく、いろんな打楽器やビレバンで売ってる叫ぶチキンのおもちゃを演奏(?)し、最後にはタオルを振り回していました。
最高のメンバーと新しいバンドが組めて本当に良かったね、と謎目線で見ていました。
アンコールで演奏された「ヤッホー」
今回のアルバムのラストで表題曲の「ヤッホー」がアンコールで演奏された。
(アンコールと言っても、ステージからはけることなく、アンコールが始まる前に「アンコールありがとう」と言いすぐに演奏が始まりました。)
この曲の最後の一節、つまり「Yoo-hoo」というアルバムの最後の最後に、坂本慎太郎はこう歌っています。
いったい君はどこにいるの? ぼくはいつでもここにいます ここにいます…
最近読んだ本に、「応答する責任が大切だ」、ということが書かれていました。
子供が泣いていたり、困っている人がいたら声をかける、それが応答する責任ということ。
困っているとき、あいさつをしたとき、ヤッホー!と叫んだとき、ちゃんと応答がある世界で生きて行きたい。
この歌を今の時代に”ナマ”で聞くことができて本当に良かった。
家族や友達や、道行く人や、世界の人々の呼びかけに、ちゃんと応答できる自分でありたいものです。
最後に
今回のYoo-hooツアーは、エンタメとしてもシンプルに良いライブだったと思います。
ただそれだけではなく、今の時代に対して思う事がたくさん重なり、とても深く刺さるものになりました。
エンタメに何を求めるかは人それぞれですが、坂本慎太郎のバランス感覚は自分にとってすごく信頼できるものです。今後の活動も陰ながら応援しています!

