【本日のオススメ】 リスト作曲 : 12の大練習曲(24の大練習曲) S137/R2a、サロン小品「仕上げの練習曲」S142 / R4a  レスリー・ハワード(ピアノ)

 英国ハイペリオン社の「リスト ピアノ独奏作品全集」シリーズの第34巻

 リストの「12の超絶技巧練習曲」は演奏される機会も録音もたくさんありますが、この練習曲集は1851年に改訂された最終稿。では、その改訂前はどんな感じだったんだろう?

 リストは1825~26年に「48の長短調の練習曲」を試みましたが結局12曲しか作曲されずに1826~27年にボワズロ社から作品番号6として、後にホフマイスター社から作品番号1として出版されました(再版され現在でも目録に有ります)。その後、1837年にこの練習曲から第11番を除いて11曲から超絶技巧を駆使した練習曲に改訂して書き上げ「24の大練習曲」として翌1838年にシュレジンガー社やリコルディ社などから出版したものの、またも12曲の構成でした。恩師であるカール・チェルニーに献呈されました。その後、第4番の『マゼッパ』のみ序奏をつけ足して1847年にシュレジンガー社から単独で出版され、そして1851年に改訂されて現在の「12の超絶技巧練習曲」と題して1852年にブライトコプフ&ヘルテル社から出版されました。

 1837年版と現在広く演奏されている1851年版を比較して聴いてみるのも面白味があるかもしれません。1851年版に比べると、音が多くグジュグジュでクドい部分もあったり、『マゼッパ』はいきなり主題から入る。第8番『狩り』は最初の1小節を弾く際にアクセントの位置を間違えたら何コレみたいな感じ。第10番や第11番『夕べの調べ』は1851年版では何小節もバッサリとカットされてしまった部分が聴ける。

 最後に収録されている「サロン小品~仕上げの練習曲」は1840年に作曲され、「怒りを込めて~教則本仕上げの練習曲」として1852年に改訂される前の初稿。出版したシュレジンガー社の目録を見ると、改訂版を出版しても初稿・改訂稿の両方を並行して販売されていた時期もあって、この出版社は他にもそういう曲がいくつか有る。

 7月31日に【本日のオススメ】でこのシリーズを紹介した日は偶然にもリストの命日。10月はリストの誕生日月なので、少し早いですが紹介させていただきました。

1994年10月17~19日録音

 (Haslinger)


【クラシック】
レコード・CDの査定・ご相談はお任せください!

ミュージックファーストでは【クラシック】の買取も強化しております。こちらの「クラシックの買取ページ」にて買取実績などを公開しておりますので、買取の参考になさってください。
LINEやお問い合わせフォーム、フリーダイヤルで仮査定も可能です。お気軽にご利用ください♪

この記事を書いた人

Haslinger

Haslinger

愛聴はクラシック音楽。特に古典派末期からロマン派のピアノ音楽を中心に聴くことが多いです。そのため、オススメで紹介するCDもピアノものに偏る傾向がありますが、お許しください。シリンダーレコード・78回転SPレコードからCDまで愛聴しています。