【新入荷情報】自主制作盤、日本工学院専門学校芸術専門課程音響芸術科 / Pink Papaiaが入荷しました。

謎多き自主制作盤が入荷しましたよ..🔥久しぶりの自主盤入荷投稿、この感じ、ワクワクします。
今回の対戦相手は「日本工学院専門学校芸術専門課程音響芸術科3期生録音制作 / Pink Papaia (1985)」。

改めまして自主制作盤担当の岩井です。
まず始めにこのような大変貴重な品をお売りいただきありがとうございます🙇‍♂️🙏

では..。

ひとまずジャケット、対戦相手の外見から得られる事も多いはず。
ファンシーな80年代のキャラクターやディズニー系の缶バッジに混じってのカジャ・グー・グーは看過できるがキリング・ジョークは見逃せない..。
甘辛ミックス具合があざとい、確実にかましに来てる。良い戦いになりそうな予感をひしひしと感じる。

そして裏ジャケへ。ずらっと並ぶ曲名の、現代に照準を合わせたかのようなセンスに時空が歪む。

Lagoon de O’kiraku、Night Cruising、Kahlúa Milk Club..。

シティ・ポップでライト・メロウでバレアリックじゃねえかよおおお!キリング・ジョークどうしたんだよおおお!

そもそも”Pink Papaia”て..。
パパイアは”Papaya”やろが!

曲名から漂う南国/ラテン/リゾート感。
“Papaia”は単なる誤表記とは言い切れず、イタリア語・ポルトガル語などにもある綴り。
絶対狙ってる。只者じゃない。

そしてご丁寧に中の人たちがクレジットに書かれている。
「これだけ情報を与えてもお前に正体は掴めまい」と言われているようで悔しいが書いてあるものはちゃんと読みましょう。

Directed & Arranged、そしてKeyboardsとWordsにクレジットされているSEIICHI KYODAがボスっぽい。
調べてみると、おそらくこの方だ、と思われるプロのミュージシャンの名前が見つかる。
このアルバムが85年制作で、同時期にはすでに外部での編曲やキーボード参加の仕事も確認できるため、学生ではなくプロ側の参加者と見るのが自然そう。
※同一人物と断定できる一次情報までは確認できていないので、ここではクレジット表記の“SEIICHI KYODA”に留めておきます。

「なるほどね..。」

音響を学んだ学生がレコーディング、エンジニアリングを担当し、演奏はプロ筋のミュージシャン、ということか..。

楽器編成もしっかりしていて、Dr / E.Bass / E.Guitar / Piano / Percussion / Keyboards / Brass / Stringsという学生の制作課題にしてはかなり本格的なレコーディング・セッションに思える規模。

さて、だいたい掴めた。ここまで来たらあとは戦うのみ。

ドキドキしながらA1-It’s A Paradiseから聴いてみるも..。
古いミュージカルの劇中歌をシンセで再現したような、なんともこの先の行く末を不安にさせる曲。
シティ・ポップでライト・メロウでバレアリックではない。不安!

A2-Lagoon De O’Kiraku
ストリングス、潮騒、海鳥の鳴き声に「まみこさあああん」みたいな声で始まるイージー・リスニングな一曲。
不安は拭えない。この時点でキリング・ジョークの缶バッジは音楽性となんら関係が無いことを悟る。
形勢が一気に敵方へ傾いた。このままおれの負けで終わるのかこの勝負。

A3-Night Cruising
頼むぞ、祈るような気持ちで聴き始める。
BPM85くらいの良いビート。ンダダ ツッ ツッ!というドラムにアーバンなシンセ・ベースが入った瞬間に勝利の予感。
突然のミッド・アーバンなフュージョン・ナンバー。
CR海物語なら魚群演出。やったぜ☆

で、ここからはもう「確変に入ったんか?」っていうグッド・チューンが続きA面終了。

ちょっと良すぎないか、おかしくないか?

A-1で感じた不安を思い出し疑心暗鬼に囚われながらB1-Fiestaへ。
いきなり良すぎる。確変入った。激アツ状態。スティービー・ワンダーがポップ・プログレやってるよ!

B2-Las Brisasを挟んで、B3-Kahlúa Milk Clubもメロウなソウルチューン。酒に喉を少しやられたリンダ・ルイスみたいな、コケティッシュかつハスキー、色気のあるボーカルが◎。
KahluaじゃなくKahlúaと綴ってるとこも◎。

このあともバラエティに富んだシティ・ポップでライト・メロウでバレアリック、時折ニューエイジ風味な曲が続き、大満足で聴了。
学生さんに色んな知識や技術を実践してもらうために色んなタイプの曲を用意したのかしら。
そう思うとA-1、A-2も納得。

これはかなり大変楽しい自主盤でしためっちゃ。
語彙がおかしくなるほど。

キリング・ジョーク要素は一切無かったけどたまに入るニューエイジっぽい曲にユースの面影を見ることができたし大満足、大満足。

見かける機会はかなり少ない..というかもうニ度とお目にかかることはできないかもしれない一枚でした。


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