【コーナー紹介】シティ・ポップ/ライト・メロウ/和モノ CD

【コーナー紹介】
シティポップという言葉が舞い踊ったのは2010年代後半の頃でした。

繰り返し再発される定番。もはや巷で流れても違和感のない『プラスティック・ラブ』『真夜中のドア〜stay with me』。あえて形容するなら、今はポスト・シティポップ・リバイバル期ということなのでしょう。

さすがに今は落ち着いているけれども、数年前までのリバイバルの熱は確かにすごかった。

あの頃、大貫妙子やヤマタツや杏里のレコードを追い求める人のなんと多かったこと(高中正義やカシオペアに関しては更に増えた)。その一方で、他のライトメロウなアーティストにまで手を伸ばしたという人、存外少ないのでは?と素朴に思うこともあります。

落ち着いた現在だからこそ、取りこぼしたものに触れてみるのもまた一興。それにあたって、もちろんLPも良いのですが、CDで再訪するのもありなんじゃないかなって思うんです。

CDでのカタログ再発もこの間結構進みました。再評価高まった80年代の和ブギー的なもの……のみならず90年代以降のCD時代のタイトルも、です。

実は表のリバイバルの裏=水面下で、それまでスポットライトの当てられることのなかった90~00’sのシティポップ(的なるもの)のディグが着々と(一部の好事家たちによって)行われていました。

ベテランアーティストの隠れた傑作や、80’sの幻影を呼び寄せる遅れてきたリゾートポップ、vaporwave以降の質感を求める向きにマッチしたフュージョン、当時なら渋谷系やフリーソウルの文脈で語られたろうが今はライトメロウの気分と手付きで捉えても違和感のないもの……などなど(例えば写真4枚目のような)。

これらのディグはアンダーグラウンド、というかニッチな遊びのようなものだったはずなのですが、いつの間にか一般の(それでもコアな方な気もしますが)音楽好きにも知られるところとなり、相場のあってないようなものがプレミア化。好奇心がくすぐられるのに手が出せない状況が一時あったんです。

でも、ようやくそれも落ち着いたというか、本来あるべき市場価格にある程度均されてきた印象があって。再発も進んだことで(例を挙げるなら、プラチナム900みたいな)花形の作品もCDで聴くことができるようになった。

かくして当店の<シティ・ポップ/ライト・メロウ/和モノ>CDコーナーには、幅広いけど無軌道に散らないくらいの塩梅で、王道から面白いものがバランスよく並びやすくなった気がしています。

角松敏生、間宮貴子、オメガトライブ、佐藤博といった名盤から、金澤寿和氏の『Light Mellow和モノ』でガイドされたタイトル、そして『オブスキュア・シティポップ・ディスクガイド』掲載盤まで。

多分、貴方が想像するよりもずっと広く深いシティポップの世界。その一端に触れてみませんか。


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この記事を書いた人

A.K.

A.K.

知らない音楽が好きです。
一時期CD期のシティポップをディグしていました。