【コーナー紹介】レコード、CDのヨーロッパのジャズ

 

アメリカのモダンジャズ、飽きた…って気分のとき、ありませんか?

あ..ないすか…そうすか…なるほど。まあまあまあ、そんな気分になったとして「ヨーロッパのジャズコーナー紹介」ちょっとだけ聞いて下さい🙏

少し違う感じのジャズを聴いてみたい。そんなときにわたしが足を踏み入れるのが「ヨーロッパのジャズ」の世界。

ヨーロッパのジャズ(以下欧州ジャズ)と言いながら、ヨーロッパ出身のミュージシャンばかりではない。
演奏の機会や新しい環境を求めてヨーロッパ各地から集まってきたミュージシャンに加え、海を渡ってアメリカ、中東、アフリカ、南米、日本から…。
様々な国や文化を背景に持つ演奏家たちが持ち寄った音楽が混ざり合い、アメリカのジャズとも、各地の伝統音楽とも違った感触を持つ作品も生まれやすい。

そんなわけで、欧州ジャズを探していると、思いがけない音楽に出会うことも多いです。

大抵の場合、わたしは「ジャズっぽくないやつ」を探すことが多いので、アフリカや東欧、中東などにルーツを持つミュージシャンの名前を探すことが多く、ダラー・ブランドやジョニー・ダイアニ、トマシュ・スタンコ、オカイ・テミズといったミュージシャンは、こうした探索活動によって出会うことができた。

そして欧州ジャズを探すにあたり、重要な手がかりとなるのがレーベル。ジャケットのどこかにロゴがあるから覚えておいて損は無し。

ドイツのECM、JAPO、enja、MPS、SABA。イギリスのOgun、Incus、Cadillac、Dawn。デンマークのSteepleChaseにStoryville、イタリアのBlack Saint、Soul Note、フランスのFutura、BYG、Saravah、オランダのTimeless、ポーランドのPolskie Nagrania……まだまだまだまだあるんですけど。
※当店、ECMだけは独立したコーナーがありますのでこちらもぜひ!

あくまでこれらはレーベルなんで、変わったやつもあればアメリカ録音のアメリカ人ミュージシャンばかりの「ジャズっぽいジャズ」作品もある。
欧州ジャズシーンの面子だけでやった「ジャズっぽいジャズ」作品もある。

その一方で、欧州各地の民謡や伝統音楽の影響を前面に出した作品、クラシック音楽の強い影響を受けた作品、プログレッシブ・ロックと紙一重な作品、異なる文化背景を持つミュージシャンたちが交わり、簡単には分類できない音楽が生まれている作品など、本当に様々。アメリカと欧州のミュージシャンが交わる作品も多数。

こんな中から「ジャズっぽくないやつ」で、なおかつ琴線に触れる作品が見つかったときは嬉しい。本当に嬉しい。

そして欧州ジャズシーン、「ジャズっぽいジャズ」も良いんですよ。
60年代後半から70年代、ヨーロッパのジャズ・シーンがますます多彩な動きを見せるようになった頃、アメリカではモードやフリー・ジャズの実験が進み、ロックやファンクとの融合も広がっていくようなタイミング。

とは言え、この頃のヨーロッパにはまだまだ「ジャズっぽいジャズ」をやりたくてやりたくて仕方がない若手もうじゃうじゃいたらしいんですね。

そんなわけで、演奏の機会や新しい環境を求めてアメリカから渡欧したミュージシャンたちも、現地の若手と組んでフレッシュなモダンジャズ、ハード・バップ、モード・ジャズなんかを多数録音してます。

先ほど「ジャズっぽくないやつ」を探すことが多いと書きましたが、これらの録音の中にはハッとするほど素晴らしいものも多くあるので、「ジャズっぽくないやつ」を探している最中に、めちゃくちゃ良い「ジャズっぽいジャズ」に出会うこともあります。これはこれでまた嬉しい。

とまあ、こんな感じですがどうですか、ヨーロッパのジャズ。少しでも興味を持ってもらえたら良いのですが。

で、最後に仕事の話なんですけど、これだけ雑多だとどこまでを「ヨーロッパのジャズ」として扱うのか、棚分けが一筋縄ではいきません。

当店では、一般的なスウィングやモダンジャズはリーダーの楽器別やアーティスト別に、フリー/スピリチュアル・ジャズ、クロスオーバー/フュージョン等はそれぞれのコーナーに分類しています。

そのうえで、特にヨーロッパのジャズ・シーンとの結びつきが深い作品を中心に集めたのがこの棚。

国籍や録音国、レーベルの所在地だけで決めず、参加メンバーや活動の背景、音楽性なども考慮しているため、ほかの棚にあってもおかしくない作品もあったりします。

正統派のモダンジャズから、各地の伝統音楽との接点、国境を越えた演奏家たちの交流まで。

米国産のジャズから少し寄り道したくなったら、ぜひ「ヨーロッパのジャズ」CD、LP共にコーナーがありますので覗いてみてください。

そしてそして寄り道したあとに戻ってきた、例えばブルーノート。名門の安心感もまた格別、そうしてさらに様々な音楽への理解が深まるのじゃ…螺旋じゃ…繰り返しなんじゃ…そして正のスパイラルを登り続けるのじゃ😇。(岩井)


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この記事を書いた人

岩井

岩井

好きな音楽が延々増え続けています。音楽に関してはかなり惚れっぽい性格。