【2026年7月最新】カセットテープは買取できます!近年の人気と買取の特徴を解説

CONTENTS

カセットテープの買取について

どんなカセットテープが売れるのか

さて、ここまでカセットブームのあらましと、
カセットの存在感の強いジャンルを見てきました。
その上で問うべき疑問に移りましょう。

『一体どんなカセットが売れるの?』

先述のジャンルなら何でもOK、というわけではありません。
そして、同じタイトルでも特別な規格のカセットだと一気に価値の付くものあります。
一筋縄ではいかない中古カセットの市場傾向を覗いてみましょう。

 

レコード人気のあるタイトル

レコードで人気のある作品はカセットでも人気がある。

100%とは言い切れませんが、市場の相場を確認していくとこのような傾向が認められます。
リスナーを魅了する名作であれば、カセットも手元に置いておきたいと思うのは自然なこと。

場合によってはレコードよりもぐんと差をつけて高額になる場合も。
例えば、名作ゆえにレコードは多く流通しているがカセットだと少ない。
あるいは、70年代に発売された初期カセットでコレクターが手放さず、なかなか市場に出回らない。
などなど、事情として様々なパターンがあり得ます。

 

未開封・付属品完備

新品未開封というのはそれだけで大きな価値となります。
ましてやニッチなカセットの世界において、当時のままの保存状態というのは
たとえ音楽自体を聴けなくともコレクター精神を充分に満たします。

また、カセットにはジャケットや歌詞カードだけでなく、
例えばピンナップのような付属品が入っていることがありますが、
この付属品が残っているか欠品しているかで価値は大きく変わってしまいます

付属品、という表現が適切か分かりませんが、
先述のDIY精神の音楽ジャンルの項で触れたように、
カセット一点一点に特殊な加工や外装が施されている場合もあります。
その場合は全て含めて一つの作品であって、
カセット本体だけの状態だと価値がある程度損なわれてしまう……
というケースもあるので注意しましょう。

 

人気アーティストの限定盤

メジャーレーベルから作品を出しているような人気アーティストは
限定盤としての音源をフィジカル・リリースすることが往々にしてあります。

例えば海外のレコード事情においては、
通常のブラック・ヴァイナルに加えて
数量限定のカラー・ヴァイナルを複数パターン販売する
という戦略が常となってきました。

この流れはカセットについても当てはまります。
昨今のカセット熱の高まりも受けてか、
スタンダード・エディションのカセットに加えて、
色やデザインを変更したリミテッド・エディションも展開
もちろん数が限られているため、発売間もなくプレミアが付くことになります。

 

デモテープ/PROMO ONLY

音楽制作会社にアーティストが売り込む際に送る自主制作音源=デモテープ
一般流通ではなく、限られた数だけアーティスト自身の手仕事で作られたカセットは、
それが後々に人気を獲得した有名アーティストのものとなるとやはりプレミアが付きます。

しかもそれがファン垂涎の幻の音源、
例えば公式リリースのされていない未発表楽曲が入っていたとなると、
その価格は一気に上昇することに。

同じく一般流通の商品ではないもので、
販促目的(PROMO ONLY)で制作されたものも同様の傾向にあります。
やはり制作された数が多くない稀少品であり、
コレクターズアイテムとしての価値から高額で取引されやすいのでしょう。

 

メタルテープ

レコードやCDに高音質盤があるように、
カセットにも高音質な規格があるのをご存じでしょうか。

そもそも、録音用カセットテープには音質によるいくつかのクラス分けが存在します。

 ●グレードの基底となるノーマルテープ(TypeⅠ)
 ●一段階高音質なものがハイポジションテープ/ハイバイアステープ(TypeⅡ)
 ●最も高音質なものがメタルテープ/メタルポジション(TypeⅣ)

これらのグレード、つまり音質レベルはテープ素材によって決まります
以下の表はテープの種類とその素材の主成分、およびテープの色の一覧です;

種類 主成分 テープの色
ノーマルテープ 酸化鉄 赤茶色や焦げ茶色
ハイポジションテープ コバルトと酸化鉄 黒もしくは黒褐色
メタルテープ 酸化していない鉄をメインとする合金 ダークグレー

最高音質であるメタルテープは;

 ・録音レベルの限界が高く、大音量の音楽も音割れや歪みが発生しにくい
 ・低音域/高音域もしっかり出る
 ・ハイポジ同様にノイズが少ない

という強みがあります。

(ちなみに、TDKをはじめとする大手メーカーが生産を始めた1979年を
”メタルテープ元年”と呼ぶそうです。)

この特性を商品の魅力とすべく、録音用ではなく正規のアーティスト音源として、
メタルテープを使用した高音質盤としてのカセットが各レコード会社からリリースされました。

名称は会社ごとに違っていて、
当時のビクター/RVCからは「メタルミュージックカセット」
日本コロンビアからは「メタルダイナミックサウンド」
ソニーからは「メタルマスターサウンド」
トリオ(現在のJVCケンウッド)からは「スーパー・メタル・シリーズ」
といったように、それぞれシリーズが銘打たれており。

これらはレコードでいうところのマスターサウンドのようなもので、
同じタイトルが通常のカセットで生産されるのに加えられての、
オプショナルなバージョンのアイテムでした。

さて、これらは基本的には通常のプレーヤーでも聴けるのですが、
メタルテープならではの高音質を楽しむなら対応機器を用意すべきでしょう。

というのも、やはりテープの素材自体が違っているからです。
素材が違うということは、カセットを読み取る再生機器側の適切な設定も変わってきます
せっかくのメタルテープ仕様なのですから、本領発揮できるプレーヤーで聴きたいですね。

他にも、読み取り部分であるヘッドの素材がメタルテープに合っているかどうか、
という相性面もプレーヤーによって異なってくる可能性があります。
例えば、摩擦に弱い素材がヘッドに使われていると、
ノーマルなら問題ないのにメタルテープだとぐんぐん擦り減ってしまう、なんてことも。

つまるところ、メタルテープは再生環境を選びます。
そして対応のプレーヤーは基本的に、ノーマルのみ対応のものより高価です。

それでも。

再生環境を選ぶデメリットあれど、
熱狂的なアーティストのファンやオーディオ愛好家からすれば、
高音質というのはそれを補って余りある優位性なのです。
ゆえに、欲しい

元々メタルテープ自体、高価なハイエンド商品なので、
同じタイトルが通常のカセットとメタルテープとで発売されている場合、
生産数は後者が圧倒的に少ないです。
稀少価値が付くのは必然的と言えるでしょう。

それが人気アーティストのタイトルだったりすると、
需要が輪をかけて高まり争奪戦へと発展。
オークションサイトで出品されれば高額をたたき出すのが常となっています。

 

カセットテープの買取相場

”なるほど、どういう傾向で取引されやすいのかは分かった。
じゃあ、実際何がどれくらいの値段で買い取ってもらえるのだろう?

多くの方が一番気になるのはそこではないでしょうか。

肝心の相場感覚をお伝えすべく、
本項では各ジャンルの人気作品を中心にピックアップ。
当店での買取価格を一気に掲載しました!

国内盤、輸入盤、再発盤。
タイトルによっては色んなバージョンのあるカセット。
ジャケットと照らし合わせつつご覧くださいませ。


※注意点
・当店での現時点の買取金額になります。
・美品コンディションを基準にした金額になります。
・付属品が欠品している場合は大きく値段が下がる商品もございます。

 

【日本のロック/ポップス】

金延幸子 / み空 / HRCT004 

買取金額 3,500円
備考:国内盤 / 2016年再発

日本のフォーク名盤として後年再評価の高まった1972年発表のタイトルです。
2016年になって初のカセットでの再発。すでに廃盤で需要は高いです。

 


フリッパーズ・ギター / 海へ行くつもりじゃなかった / PSTR-1001

買取金額 50,000円
備考:国内盤 / 1990年再発

ネオアコ~渋谷系の名作を残したフリッパーズ・ギターはLPも高いですが、
カセットはより稀少。正規品・見本盤を問わずプレミアが付いています。

 


ザ・ブルーハーツ / S.T. / MEC-20

買取金額 2,500円
備考:国内盤 / 1987年発売

説明不要の大名盤。世代を問わず人気のブルーハーツはその分探す人の数も多く、
レコードと同様、需要は安定して高いアーティストと言えます。

 


【歌謡曲】

美空ひばり / ナットキングコールを歌う / CAY-1321

買取金額 1,000円
備考:国内盤 / 1988年再発

美空ひばりはジャンルに限らない多くの音楽好きから支持されています。
ジャズのスタンダード・ナンバーを歌った65年の名作、そのカセットの再発です。

 


ちあきなおみ / あまぐも / CAY-1060

買取金額 7,000円
備考:国内盤

ビル・エヴァンスの有名なジャケットをオマージュした名作。
カルト的人気からLPは数万円で売買されています。
一方でカセットが存在することは意外と知られていないかもしれません。

 


テレサ・テン / コンサート・ライブ / 32TT-1095 

買取金額 20,000円
備考:国内盤 / 1986年発売

若者の間の昭和歌謡人気がよく話題になりますが、特に人気のアーティストの一人がテレサ・テンです。
海外コレクターもいるため、彼女のカセットはベスト盤や香港盤などでも高額取引されます。

 


【シティポップ】

山下達郎 / FOR YOU / RAT-8801

買取金額 3,000円
備考:国内盤 / 1982年発売

シティポップのゴッドファーザーとして世界中に認識されるに至ったヤマタツの代表作。
LPがぐんと高騰しましたが、大名盤ゆえカセットも同じく探す人が多いです。

 


角松敏生 / After 5 Clash / RAT-8812

買取金額 9,000円
備考:国内盤 / 1984年発売

こちらもシティポップ人気の象徴的作品。
カーステで角松をかける行為自体がトレンディ…という憧憬込みのガジェット感覚もあってでしょうか。
まさにカセットで所有したいタイトルです。

 


荒井由実 / コバルトアワー / ZA-1555

買取金額 3,000円
備考:国内盤 / 1975年発売

ユーミンのレコードは一般レベルで売れていて、本作も中古LPは1000円未満で購入できるもの。
しかし、カセットとなると稀少で、かつ初版はいくつかの曲がLPと別ミックスなので価値が高いです。

 


【日本のヒップホップ】

Nujabes / Metaphorical Music / HOCT01

買取金額 1,000円
備考:国内盤 / 2023年再発

聴き心地がよく、繊細で深いサウンドが世界中で支持されるヌジャベス。
代表作のこちらは2003年発表ですが、近年の人気の高まりから20年後の2023年にカセット再発されました。

 


 

Muro / King Of Diggin’  / none

買取金額 2,500円
備考:国内盤 / 1995年発売 / MIXTAPE

日本の代表的ディガーであるDJ Muro。
彼のメインワークの一つとして知られる「King of Diggin’」シリーズは、
ヒップホップ元ネタを集めたいわゆるミックステープ。この文化の礎となった重要作です。

 


BUDDHA BRAND / 病める無限のブッダの世界 / none

買取金額 18,000円
備考:国内盤 / 非売品(PROMO ONLY)

ジャパニーズ・ヒップホップの大名盤の、プロモオンリーのカセットです。
“ROUGH EDIT by DEV LARGE”と記載があり、全トラックが短いダイジェスト仕様になっています。

 


【ROCK/POPS】

Neil Young / After The Gold Rush /M5 2283

買取金額 1,000円
備考:US盤

ニール・ヤングの大名盤はやはりカセットも人気です。
カセットも様々な国や時代で発売されており、バージョンによって相場は変わります。



Fleetwood Mac / Rumours / YSA1194W

買取金額 1,500円
備考:国内盤 / 1977年発売

TikTokで本作収録の「Dreams」が流行したあたりからレコードが高騰してきており、
みなが改めて探す名盤という立ち位置に。国内盤のカセットは海外需要も高いです。



Bobby Caldwell / S.T.  / 25KP 418

買取金額 1,300円
備考:国内盤 / 1978年発売

AORの名作であるこちらも、近年価値の高まってきた一枚。
このジャンルの受け皿であった日本、その国内盤は帯付きLPもカセットも人気です。
なお、今作に限らずAORにはLPが安くてもカセットだと高いケースも。



【POST PUNK / NEW WAVE】

U2 / War / 25Y-156

買取金額 15,000円
備考:国内盤 / 1983年発売

U2の初期3作の国内盤カセットは非常に高額で取引される傾向があり、その額はレコードの比ではないほど。
数自体が少ないからなのか?と考えてみますが、しかし明確な理由はまだわかっていません。


Talking Heads / Remain In Light / M5S 6095

買取金額 2,000円
備考:US盤 / 1980年発売

アフリカ音楽を独自解釈した、デヴィッド・バーン率いるトーキング・ヘッズの代表作。
日本でもライブを捉えた映画が度々上映されるなど根強い人気を誇り、
海外産のカセットも一定以上の価格でも入手したい人は多いところ。

 


New Order / Low-Life / CCK-5090-AX

買取金額 5,000円
備考:国内盤 / 1985年発売

ジョイ・ディヴィジョンおよびニュー・オーダーに注がれる羨望の眼差しは、
ジャケットをあしらったTシャツを着る人もよく見るように、時代を経ても不朽。
国内盤の帯付きLP同様、国内盤カセットを求める向きは確実にあります。

 


【ALTERNATIVE】

Nirvana / Nevermind / DGCC-24425

買取金額 2,000円
備考:US盤 / 1991年発売 / Dolby HX Pro

90年代から30年近くが経過し、今なお輝きを増すニルヴァーナの永遠の一枚。
LPはもちろん、ヴィンテージTシャツやカセットでも集めたい人は抜きんでて多いです。

 


My Bloody Valentine / Loveless / 9 26759-4

買取金額 11,000円 (UK盤 ccre 060 はさらに高価買取)
備考:US盤 / 1991年発売

不動の名作の立ち位置にあるマイブラの1991年作ですが、
シューゲイザーのリバイバルがここ2、3年で来ている感じもあり、
このジャンルの聖典として評価は盤石、当時のカセットは稀少なのも相まって高額取引に。

 


Oasis / (What’s The Story) Morning Glory? /C CRE189

買取金額 3,500円
備考:UK盤 / 1995年発売

今なお数々の若手アーティストのインスピレーション源となり続けているオアシスの2nd。
カセットの寸法に合わせてジャケット写真が引き延ばされていますが、ブートではなく公式のUKオリジナル盤。
これはこれでまた味わいが(?)ありますね。

 


【近年の洋楽】

Billie Eilish / When We All Fall Asleep, Where Do We Go? / 00602577427732

買取金額 1,300円
備考:EU盤 / 2019年発売

ポップスターの代表格となった若きビリー・アイリッシュの記念すべき1st。
Lime Green、Orange、Black、 Red Translucent などカラーバリエーションが複数がありますが、
現在のところ、買取金額はいずれも同額とさせていただきます。

 


The 1975 / Being Funny In A Foreign Language / DH01507

買取金額 1,300円
備考:UK盤 / 2022年発売 

世界だけでなくここ日本でも人気度・知名度の高いUKのバンドThe 1975。
本作は車をコンセプトとした3部作の最終作にあたります。
カーステレオとの連想からもあってか、カセットも発売されています。

 


Khruangbin / Con Todo El Mundo / DOC153

買取金額 2,000円
備考:US盤 / 2018年発売 / Pink

古いタイのファンクに影響を受けたUSの3人組バンド、クルアンビンは時代も国籍も超えた音楽性から、世界中でラブコールの送られる人気アクトです。
ロードムービーのサウンドトラックも彷彿とさせる音楽性は、カーステと相性抜群、カセットとだってもちろん。
なお、非公式のブートレグも出回っているようですが、正規品はカセットの色がピンクですのでご注意を。

 


【PUNK/HARDCORE】

Sex Pistols / Never Mind The Bollocks Here’s The Sex Pistols / CCK-5012-AX

買取金額 60,000円
備考:国内盤 / 1977年発売

パンク・ロックの金字塔であり歴史的名盤。
国内盤カセットでは”勝手にしやがれ!!”の邦題がしっかりプリントされた日本独自のジャケットに。
そのデザインの珍しさもあってか、世界のコレクターが探し非常に高額です。

 


Bad Brains / S.T.  / A106

買取金額 2,000円
備考:US盤 / 1982年発売

USハードコアの先駆で、オリジナルはカセットであるBad Brainsの代表作。
カセットのカラーバリエーションがYellow、Red、Greenなど複数出ています。
なお、そのバージョンによって買取金額が変わる可能性がありますのでご留意ください。

 


NOFX / Punk In Drublic / 86435-4

買取金額 1,000円
備考:US盤 / 1994年発売

メロコアの草分けであるUS西海岸の雄、NOFXの1994年作です。
スケートのようなストリートカルチャーとも親和性のあるメロコア~ポップパンク。
カセットの強いジャンルだったため、当時キッズだった大人たちはノスタルジーを感じ取るようです。

 


【HR/HM】

Kiss / Destroyer / VCW-1089 (CAB-C1004)

買取金額 15,000円
備考:国内盤 / 1976年発売

Kissの見慣れた名作のジャケットながら、”地獄の軍団”のなんともいえぬフォント感が映える国内盤カセット。
なお、国内盤でVCW-1089という型番も一致しながら異なるバージョンが存在。
買取金額も異なってきますのでご注意ください。

 


Iron Maiden / Piece Of Mind / ZR28-860

買取金額 10,000円
備考:国内盤 / 1983年発売

HR/HMの国内盤LPは帯の有無によって価値が格段に変わってくるのですが、
日本語の独特の文言が掲載されているという点ではカセットのジャケットも同じく。
アイアン・メイデンの国内盤カセットはいずれも高い需要を誇ります。

 


 

Metallica / Master Of Puppets / E4-60439

買取金額 2,500円
備考:US盤 / Dolby HX PRO

メタリカの、そしてスラッシュメタルの金字塔3rd。
スラッシュメタルの普及に拍車をかけたのはカセットだという話も耳にしますね。
いくつかバージョンがある中、こちらはノイズが出にくいと言われるドルビーHX PROという仕様です。

 


【SOUL/FUNK】

Marvin Gaye / What’s Going On / 3746353394

買取金額 1,500円
備考:US盤 / Motown Cassette Classic

1971年発表のニューソウルの大名作は多くのバージョンが発売されてきました。
こちらはモータウンのタイトルを再発する『Motown Cassette Classic』というシリーズのバージョンです。
最初期に出たUSやUKのものであれば、より高い買取価格を見込めます。

 


Michael Jackson / Thriller / EPIC/SONY 33.6P-211

買取金額 10,000円
備考:国内盤 / 1982年発売 / Metal Master Sound

コレクターや一般のリスナーを問わずLP・カセットともに探す人が多いマイケル。
一段と高額なのが高音質盤であるメタルマスターサウンド仕様のカセット(通常のプレーヤーでも再生可)。
コレクター総数の規模は言わずもがなであり、ゆえに彼らの蒐集欲が掻き立てられるのでしょう。

 


Sade / Diamond Life / FRT 39581

買取金額 800円
備考:US盤 / 1985年再発

BGMとして流しやすく、かつカセットの音質とも相性の良さそうな80年代のソウル・ミュージック。
そんな条件を辿っていくなら、最適解はもしかしたらシャーデーなのかも知れません。
US盤は赤字で”SADE”と記載されたデザインで、これもまた時代を映したガジェット感がたまりません。

 


【HIPHOP/R&B】

WU-TANG CLAN / ENTER THE WU-TANG (36 CHAMBERS) / GET811-CA 19658861044A

買取金額 2,000円
備考:US盤 / 2023年再発

ヒップホップ・クラシックであることを疑う者のいない、NYのラッパー梁山泊ウータンの1st。
カセットはエディション問わず需要がありますが、30周年記念で昨年再発されたこちらも人気があるようです。

 


Lauryn Hill / The Miseducation Of Lauryn Hill / CT 69035

買取金額 2,000円
備考:US盤 / 1998年発売

最近AppleMusicが発表したオールタイムベストアルバムの企画で1位に輝いたネオソウル名作。
CD全盛とは言え、世界的なヒット作のためカセットも少なからず出回っているのですが、
様々な観点から再評価され続け、今後も一定以上の価格をキープするのではないかと思われます。

 


Dr. Dre / 2001 /00602508334573

買取金額 1,200円
備考:EU盤 / 2019年再発

それまでのブーンバップ主流のヒップホップ界を刷新したゲームチェンジャー、ドクター・ドレ1999年作。
20周年にあたる2019年に公式再発されたEU盤およびUS盤のカセットは、
すでにミドルプライス以上でも取引されやすいウォンテッドなエディションです。

 


【JAZZ/FUSION】

Miles Davis / ‘Round About Midnight / 18KP 691

買取金額 2,500円
備考:国内盤 / MONO 

他のジャンルと比較すると出回っているボリュームは少なく感じられる往年のジャズのカセット。
そもそも音質面からカセットと相性の良いジャンルと言うには中々難しく……。
しかし、マイルスのような歴史的名盤のカセット、それも国内盤であればやはり需要は高いです。



Bill Evans Trio / Portrait In Jazz / VCW-533

買取金額 2,500円
備考:国内盤 / 1980年再発 

マイルスと同じことがビル・エヴァンスのカセットについても言えます。
当店でもジャズリスナーに限定されない、本当に多くの人々がCD・レコードを問わず音源を探しに来られますが、そのことを考えればカセットの相場にも納得がいきます。

 


カシオペア / ミント・ジャムス / ALC-20002

買取金額 3,000円
備考:国内盤 / 1982年発売 

J-FUSIONの代表であり今や海外のディガーが「このレコードありますか?」と尋ねすぎて
お店によっては「No MINT JAMS」という貼り紙さえするという(?)カシオペアのライブ盤。
LPはジャムのジャケットが印象的ですが、カセットだと全く違うデザインで見逃してしまいそう。

 


【REGGAE】

Bob Marley & The Wailers / Legend / A4-90169

買取金額 1,500円
備考:US盤 / 1989年再発 / Dolby HX Pro

ボブ・マーリーの有名なベスト盤は、カセットだけでも欧米からアジアに至る各国で生産され、
今日までに少なくとも150以上のバージョンが出回っているようです。
今回掲載したのは最初の発表から5年後にUSから再発されたエディションですのでご留意ください。

 


V.A. / The Harder They Come (Original Soundtrack) / ZCM 9202

買取金額 2,000円
備考:US盤 / 1983年再発

ジミー・クリフやメイタルズの楽曲が収録されたジャマイカ映画の名サントラであり、世界で商業的に成功したレゲエ作品の一枚。
1972年当初、カセットのフォーマットはUSでは発売されなかったのですが、10年後になって再発・流通することに。

 


Linton Kwesi Johnson / LKJ In Dub / 510 170-4 (RRCT 34)

買取金額 2,800円
備考:EU盤

詩人でありUKの代表的なレゲエアーティストであるリントン・クウェシ・ジョンソン、1980年発表の人気作です。
ポストパンクの仕事でも知られるデニス・ボーヴェルと共に制作されたダブ・ポエトリー。

 


【CLUB MUSIC】

Goldie / Timeless / 828 646-4

買取金額 2,500円
備考:UK盤

制作した本人もこの1stを越えられずにいる、ドラムンベース(DnB)の金字塔であり、まさにタイムレスな記念碑的作品。
クラブ・ミュージックのプロデューサーの多くがそのユニークさを語るように、後年への影響も途切れず。
近年はDnBの復興の機運もありますし、このジャンルのクラシックをカセットで所有する意味は少なからずあるのではないでしょうか。

 


Massive Attack / Mezzanine / WBRMC4

買取金額 2,500円
備考:EU盤

ダークで深く落ち込んでいくような、しかし神々しさも等しく湛えたトリップホップの傑作。
ダビーで中低域に重心のあるサウンドはカーステレオでも試してみたくなるところ。

 


Moodymann / DJ-Kicks / K7327C

買取金額 3,000円
備考:ドイツ盤 / 2016年発売

デトロイトのディープハウス魔人、ムーディーマンによるDJミックス作品です。
ベルリンのレーベル!K7 Musicからの人気ミックスシリーズですが、
特例的にカセットでも出ているあたりに彼の異常なカリスマ性が認められます。

 


【NEW AGE/AMBIENT】

Brian Eno / Ambient 1 (Music For Airports) / EG – AMBC 001

買取金額 5,000円
備考:UK盤 / 1979年発売

アンビエントの代名詞たるブライアン・イーノの「空港のための音楽」ですが、コンセプトには”空港の生み出すノイズと共存可能なこと”とう項目もあり、かつイーノ自身は”比較的小さめ音から、聴こえるか聴こないかぎりぎりの音量”で流すことを推奨しているのです。
テープに起因するノイズ、モニターを介さないプレーヤー…本質的なレベルでカセットとマッチする音楽だったとは。

 


吉村弘 / Green / LITA192-WC01

買取金額 2,500円
備考:US盤 / 2020年再発

YouTubeアルゴリズムにより言語検索の壁を越えて素敵な音楽に突然出会う現象。
それによって知る人ぞ知る国産アンビエントの秘宝が、世界中の人々のお気に入りとなるなんて誰が予想できたでしょうか。
その需要の高まりもあってUSの名門レーベルから待望の再発されるに至りました。

 


Laraaji / Essence – Universe / SYNC 310

買取金額 2,500円
備考:US盤 / 1987年発売

ブライアン・イーノと接点がありつつも、アンビエントというよりニューエイジの大家として再評価のぐんと進んだ元コメディアンのララージ。
彼の残しているカセット作品は多数ありますが、人気作の一つがこちらです。
A面とB面で長尺の一曲ずつという、カセットで気持ちよく流せる構成がジャスト。

 


【AVANT-GARDE/EXPERIMENTAL】

 

Esplendor Geometrico / Eg1 / data 0011

買取金額 3,000円
備考:ドイツ盤 / 1982年発売

インダストリアル・ミュージックの代表的ユニットの最初期作品。
本国のスペイン盤がオリジナルかと思いきや、実はドイツで生産されたこちらが初版にあたります。

 


Cabaret Voltaire / Mix-Up / 9 61002-4

買取金額 1,500円
備考:US盤 / 1990年再発

UKシェフィールドのキャバレー・ヴォルテールのディスコグラフィ中、
とりわけ人気の高いのが3人組時代の初期作です。
1979年発表のタイトルで、1990年に名門レーベルMUTEから唯一のカセット再発がされました。

 


猫 シ Corp. / Palm Mall / NOP-018

買取金額 2,500円
備考:チリ盤 / 2016年再発 / CLEAR PINK

ヴェイパーウェイヴには様々なコンセプトに基づくサブジャンルが存在。
そのうちの一つであるMall Softの代表的作家がオランダの猫 シ Corp.(キャット・システム・コープ)です。
Mall Softはショッピングモールの音響感を連想させる音楽スタイルであり、
そのローファイさ加減はカセットの音質と非常に親和性が高いもの。

 


【映画サウンドトラック】

V.A. / トップガン オリジナル・サウンドトラック / 28KP-1380

買取金額 1,000円
備考:国内盤 / 1986年発売

映画「トップガン」が公開されたのは1985年でしたが、
続編の「トップガン マーヴェリック」が2年前に公開された際、帯付きの国内盤LPがどっと上昇しました。
そのこともあってか、国内盤カセットもミドルプライスで取引されています。

 


大野雄二 / 人間の証明 オリジナル・サウンドトラック / VSF1039A

買取金額 2,500円
備考:国内盤 / 1977年発売

映画「人間の証明」の劇伴はLPだと比較的見つかりやすいのですが、カセットとなると難易度は上がります。
大野雄二の仕事は海外需要もありLPならミドルプライス、カセットだと稀少性からそれ以上のお値段が付きます。

 


石橋英子 / Drive My Car O.S.T / PETF-91039

買取金額 5,000円
備考:国内盤 / 2021年発売

海外映画祭での評判から日本国内でも多くの鑑賞者が現れた濱口竜介監督「ドライブ・マイ・カー」。
音楽を手掛けたのは鬼才・石橋英子。
CDやLPも存在しますが、劇中でキーアイテムとなるカセットでこそ、という本作のファンは確実にいるでしょうし、かつ限定盤のためプレミアが付いている状況です。

 


【アニメ/ゲーム】

 近藤浩治 / スーパーマリオブラザーズ オリジナル・サウンドトラック / 10FC-2046

買取金額 5,000円
備考:国内盤 / 1986年発売 / 特製キャラクターシール付属

聴いたことのない人はいないだろう、あのマリオです。
ジャケットがそのままということもあって、カセットだとファミコンソフトと間違えてしまいそうな。
2曲入りの7インチも存在しますが、こちらは一曲分多く扱いとしてはマキシシングルに該当。

 


すぎやまこういち / 交響組曲 ドラゴンクエストIII そして伝説へ・・・ / KLA1567

買取金額 1,500円
備考:国内盤 / 1988年発売 / ロゴステッカー+全曲譜面+解説書付属

すぎやまこういちの手がけるドラクエシリーズの劇伴、その3作目です。
作品自体の人気度がシリーズ内でも高いこと、名曲『おおぞらを とぶ』が収録されていることもあり、今も探す人がいるのだと思われます。

 


久石譲 / となりのトトロ サウンドトラック / 25AGC-2058

買取金額 4,500円
備考:国内盤 / 1988年発売

世界中で愛されるスタジオジブリの作品。
特に宮崎駿監督とタッグを組む久石譲のスコア(およびイメージアルバム)もまた、老若男女問わず探されている人気アイテムです。
トトロの劇伴はCDはもちろん、LPも近年再発されましたが、カセットの発売はまだこの一回切りのよう。



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買取できないカセットテープ

最後に、カセットのなかでも当店では買取できない(値段がほぼ付かない)ものについて触れておきたいと思います。

カセット人気でこれも値段が付くのかなと思いきや実は需要がなく、
せっかく持ち込んだのに……という悲劇を防ぐために。
そして、何がカセットに期待されているのかを改めて知る意味も込めて確認しましょう。

以下に該当するカセットは基本的にはお値段が付かない傾向にあります;

・クラシック音楽
・演歌
・童謡
・落語/リスニングテープ
・カラオケ
・使用済みの録音用カセット
・状態不良品

カセットの出回る頻度が他のジャンルと比べて低いクラシック音楽ではありますが、
輸入盤のカセットでも多くの場合はお値段が付かず、国内盤はさらにその確率が高いのでご注意下さい。

国内で一番出回っていてリサイクルショップなどで見かけるカセットは演歌でしょう。
当店ではレコードと同様に需要が低いため、カセットもお値段が付きません。

録音用のカセットテープも未使用の未開封品であれば買取は出来ますが、
すでに一度使用されていた場合は買取不可です。

ただし。

録音用のメタルテープは現在でも需要があるため、
使用済みでも一定以上の価格にて買取可能です。
未開封だと更なる高額が付く可能性大ですのでお見逃しありませんよう。

ミュージックファーストでは、カセットテープの買取も可能です!

近年の状況と取引における傾向、人気ジャンルなど、
カセットにまつわる情報を見てきました。

具体的に作品と買取価格を照らし合わせて、
”あの有名作品のカセットは今ならこれくらいの値段がつくのか!”
と相場感覚を感じて頂けましたでしょうか。

あるいは録音せずにそのまま眠っていた高音質テープが
いまなお需要があることに驚かれた方もいらしゃるかもしれませんね。

確かに、ブームという言葉がメディアの上で躍っているものの、
まだまだ一部の音楽好きやカルチャー愛好家の間で熱を帯びている状況ではあります。
しかし、カセットそのものの魅力というのは普遍的なもので、
その熱は着実にゆっくりと、オーバーグラウンドへ伝播しているのではないか?とも思えるのです。

そんな今の機運を捉えた上で、当店ではカセットテープの買取も積極的に行っておりますので、
本記事を参考にぜひお持ち込み頂けましたら幸いです。

長文、お目通しいただきありがとうございました。

 

(執筆:A.K.)


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