【本日のおすすめ】 作者不明 / サウンド・セレクション1 おしゃれに♪モーニング・コーヒー (おそらく2000年代前半)

【本日のおすすめ】
作者不明 / サウンド・セレクション1 おしゃれに♪モーニング・コーヒー (おそらく2000年代前半)

100円均一のダイソーで売られていたCDの中でも、オリジナル音源のタイトルが面白い。

というのは、過去にDE DE MOUSEがインタビューで語っていたり、某CDディグ集団の総帥が詳らかにしてきたこと。

このダイソー・オリジナル音源には少なくとも3つのシリーズが確認されています。

一つはフュージョンの<デジタルサウンド・リラクゼーション>(全10種)。

一つは名前の通りの<アンビエント・リラクゼーション>(全2種)。

そして今回シリーズ1枚目をご紹介<サウンド・セレクション>シリーズ(全4種)です。

CD-RではなくちゃんとCDで製造されていますが、バックインレイのデザインなんて・・・見て下さいこのフリー素材感。曲目に至っては視認性の低さからあまり使われることのないPOP体のようなフォントだし。”ザCD”って、PSのTHEシリーズみたいだ。狙ってできるセンスじゃない。素材発信 ザ ダイソー、裏切らないぜ。

ジャケット裏には本シリーズのジャケットが載っていますが、ジャケ用の写真に注目すると・・・1と3のロケーション、一致。違いは朝か夜かだけ。4も海辺で近場っぽいし。これは一日で撮り終えましたね?このやっつけ感。素晴らしい。シリーズ揃えたくなる。ブランディング完璧じゃないか。

ちょっと外身ばかり語ってしまいましたね。肝心の内容ですが・・・

うーーん、このMIDI音源というか打ち込みで完結しているインスト。完全にポジティブな意味で言いますが、とっても安っぽい。商業施設や催事場、はたまたインディーのノベルゲーで流れてそうなザ・BGM感。でも、この安っぽさがたまらないんですよね。マスプロであることを隠すまでもない、低予算の環境からの創造物。BEST MUSICの先駆的名作「MUSIC FOR SUPERMARKET」も実は参考にしていたりする?と想像したくなるこの打ち込みサウンドの質感は、かつてとある界隈では”ジャスコテック”(在りし日のジャスコで流れてそうな、の意)と呼び習わしていたそれ。


『クリスタル・モーニング』という曲名ままの爽やかなディスコ・フュージョン。朝のTV番組の占いコーナー、運勢は吉?続く『ワン・ファイン・デイ』は時間帯の早すぎるブギーファンク。『ウェザーリポート』だなんてvaporwave愛好家をそそらせるM3はパーシー・フェイスを薄~いシンセでなぞった、みたいな。M5「パーム・ツリー」も正にライトメロウ。

これは確かに、オブスキュア・シティポップの文脈で本シリーズが取り上げられたのも宜なるかな。とjkろが後半に入るとニューエイジ調の楽曲が目立ってきます。

まあ、これはこれでありかな・・・と味がするようなしないようなラインに妥協する中で訪れた最終トラックのM10『ステイ』。鳥のさえずりから立ち上がっていく、暖かでオーガニックなチルアウト感覚・・・そしてオリエンタル気味のフレーズを鳴らす金管(打ち込み)、更にニューエイジなマリンバ(打ち込み)がフィルイン。これは・・・まさかのスピリチュアル・ジャズ(打ち込み)名曲。こんなのも潜んでいるとは。やっぱり隅に置けないね、ダイソーCD。

ちなみに、誰が作ったものなのか過去にダイソー本社に問い合わせた猛者がいるのですが、制約上情報は公開できないとの回答だったそう。

なお、同シリーズの「サウンド・セレクション4 部屋に潮風を感じる音楽」も当店に在庫あります。(消費税を抜けば)当時のままの販売価格=110円で出していますので、一緒にどうぞ。

(A.K.)