【本日のおすすめ】ミッシャ・エルマン(バイオリン)によるチャイコフスキー作曲:ヴァイオリン協奏曲&メンデルスゾーン作曲:ヴァイオリン協奏曲 米国Music & Arts盤

 エルマンが1929年に英国HMVへ録音したチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を最初に聴いたとき、いつも他のヴァイオリニストの演奏で聴き慣れている私は1楽章でいくつかの違和感を覚えました。
 「あれ?ここって単音じゃなかったっけ?」「なんだか音が1小節多く感じるんだけど?」
 これはエルマンの独自かと思い楽譜をあさってみると、師匠のレオポルド・アウアーが校訂した楽譜を見つけた。ヴァイオリン独奏パートの譜面をよく見ると「あれ! 重音になってる!?」
「そうか!エルマンは既存の版ではなく師匠が校訂した楽譜を使って演奏していたんだ!」
 エルマンが師匠のアウアーをいかに尊敬していたか、を感じさせられる。

 このMusic & Arts盤、チャイコフスキーの協奏曲は1945年12月1日のライヴ録音。まさに終戦数ヶ月後の演奏会。HMVの録音から16年後の演奏であっても、やはりアウアー校訂版の譜面で演奏している。作曲者の譜面では単音進行でも重音進行で弾き、テレビCMにもなったサビの部分へと橋渡しをする。

 録音状態も良好で、ピアノ協奏曲にはないヴァイオリン協奏曲の演奏会独特の1楽章を終えると拍手も入り、ライヴならではの臨場感あふれる1枚。

(Haslinger)


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