【本日のおすすめ】Nadège / Aquatique (1996)
【本日のおすすめ】
Nadège / Aquatique (1996)
ダウンテンポを基調としたサウンドに、しっとりとした女性ボーカル。フランス出身のユニット、ナデージュの3rdアルバムです。
2025年を代表する1枚のOklou「Choke Enough」。彼女のY2Kリバイバルなエレクトロサウンドを聴いていて、頭をよぎったのが彼らの存在でした。
ハウスから出立してボッサやダブの意匠も混ざり。M5の音数少ないトリップホップやM7のチルアウトからドラムンベースにシフトする感じとか、たぶん今の時代の空気にジャストフィットするはず。
コスモポリタニズムというか、異国情緒ほのかに薫る、優雅な旋律とタッチという点で、日向敏文や90年代の坂本龍一の仕事・・・それにdip in the poolやPoison Girl Friendとも違和感なく並べられます。(もっというと癒し系コンピのイマージュやParis Matchの出る前夜の空気も内包している、というか。)
アロマティックなルーム・ミュージックとして流せるし、こういう名前を挙げていくと、環境音楽(Kankyo Ongaku)っぽいですね・・・と。ああ、そう言えば本作の最後のトラックなのですが、イーノ&バッドのAmbient 2に入っている『Among Fields of Crystal』に歌を乗せた(!)カバーなんです。
日本企画ということもないはずなのですが、どのアルバムも国内盤しか存在せず。海外のディガーにもまだ見つけられていない様子。ナデージュのCDって大体廉価コーナーで見かけますが、内容高品位でおすすめですよ。
(選・文:A.K.)
