【本日のオススメ】Offering / Offering Part 1 – Part 2 (1986)
【本日のオススメ】Offering / Offering Part 1 – Part 2
コルトレーンを敬愛する人は多けれど、ここまで謙虚でひたむきな人はなかなか。
フレンチ・プログレッシブ・ロック・バンド”Magma”のリーダー、クリスチャン・ヴァンデの別プロジェクト、Offering(捧げもの)。
コルトレーンを深く敬愛するからこそ、ジャズとは違う道へ進んだヴァンデがストレートにコルトレーンへの想いを表現したおそらく初めての作品。
ジャケットをよく見たら”In the memory of John Coltrane 1926-1967″とか書いてあるし。
“Joia”、”C’est Pour Nous”もいい曲ですが、中でも”Love In The Darkness”は至高。
アコースティック/エレクトリックピアノと人の声のみ。
寄せては返す波にような有機的かつミニマルな曲にエモいボーカル、10分の長さもあっという間、コルトレーンやファラオのようなジャズとは違う道を進んできたけどヴァンデ、同じような場所にたどり着けちゃってるんじゃないでしょうか。名曲。
i wanna stop my baby.
繰り返されるこのフレーズ。
師の高みに近づいた高揚感と、その感覚がすぐに失われてしまうことの無常感を歌ってるんじゃないかと。
今この瞬間を留めたいと。
切ない。
ヴァンデとコルトレーンの語らいなのに恋愛の歌にも聴こえてくるから不思議…。
あっ!ああ‥
なんか書いていて突然大事なことが分かった気がしたのに消えましたよ。
こういうことですよ。
そんな気分にさせてくれる作品。
非ジャズ界隈、コルトレーンの影響を受けつつ大変個性的な音楽を作り続けるヴァンデの一風変わった変わった作品。
オススメです。(岩井)
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