【本日のオススメ】Billy Joel / Storm Front(1989)
昨日入荷したビリーのこのアルバムから「We Didn’t Start the Fire」。
ビリーが生まれた1949年からこの曲が書かれた1989年までの40年間。
トルーマンやジョー・ディマジオ、ニクソンにマリリン・モンロー、水素爆弾、アポロ計画にウッドストックといった出来事や人名がズラーっと並んで、そして続けて歌われるのは
We didn’t start the fire,
It was always burning
Since the world’s been turning.
We didn’t start the fire,
No we didn’t light it
But we tried to fight it.
火をつけたのは私達じゃない
炎はずっと燃え続けていた
世界が回り出した時からずっと
でも私達は抗おうとした──。
戦争もするし世界は問題だらけ、その一方では月に到達し素晴らしい芸術やエンターテイメントを生み出す、そんな矛盾だらけのめちゃくちゃなエネルギーをFireの一言に詰め込んでくるこのセンス。天才。
歌詞を読んだ時「ポジティブに取れる単語も含まれるのになぜに Fight? 」と不思議に思いましたが「強大な歴史の奔流に呑まれまいと抗うこと」なのかなと。
ビリー自身は「これは希望の歌じゃなくて、すべて手遅れだって歌ってるだけだよ」みたいな言い方をしているし、実際にそういう詩ですけど、この歌を聴くと「自分頑張ってきたんだな、すごいな」と元気が出てくるのです。
ビリーが意図したことかは知りませんけど。
そして、私が特に大好きな箇所がここ。
I can’t take it anymore!
おれはもう限界だ!
唯一 “We” ではなく “I” が使われるところなんですけど、世界は今日も燃えてるし続いていくけど「知らんよ!俺はもうついていけん!」と気持ちを露わにするとこ。
先週のニーナ・シモンのとある曲に続きグッと来てしまうポイント。
なんとも言えない感情が湧き起こる名曲、オススメです。ぜひ歌詞も眺めながら聴いてみて欲しいです。(岩井)
数年前にFall Out Boyが現代版アップデートバージョンでカバーしてくれました。
「歌詞が時系列に並んでない」ほか否定的な意見も多かったし、私も時系列に並んでいる事サビの爆発力に繋がってると思うのでそこは確かに残念だったのですが、自分が生きてきた時代の事を歌ってもらえて嬉しかった。
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