【本日のオススメ】 Blossom Dearie / Sings (1973)



Blossom Dearie / Sings (1973)

グルーヴィなエレピ系ジャズ・ボーカルでは1番好きなアルバム。

管楽器やギターなどの音はなく かなりシンプルな編成。その分エレピとピアノと歌を堪能できる好バランスです。
通常の歌物曲は可愛さの極みなのですが、このアルバムの魅力はそこじゃなくて。
それらの真逆に位置するナンバー数曲による人力ブレイクビーツな激烈ファンキー・ドラム。
強くではなく優しく手癖の様に跳ねまくる16ビートのスネアとバスドラが 彼女のキュートな歌声と浮遊感のあるエレピ・メロウネスと絡むケミストリーは、スタンダードなジャズボーカル・アルバムとは異質で無二なサウンド。

めちゃ洒落、めちゃ温かい、むちゃメロウ、めちゃグルーヴィ。
この美味すぎる組み合わせはなかなか探そうとしても無いっすよ。
(『Karin Krog/We Could Be Flying』をもっとマイルドでロマンティックにした感じ?)

もちろんジャズボーカル作品としても楽しめますし、良い曲しか収録されてませんが 強いて挙げるなら “Joao Donato/Chorou, Chorou” と同系統なエレピ・グルーヴ「Something New」と、疾走ソフトロック「You Have Lived In Autumn」はタメ息レベルに素晴らしい珠玉の名演です。

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さて。曲紹介はこれぐらいにして。
今回はもう少しお時間をいただきます。すんません。

自分の解釈では、このアルバムは「自主レーベル産かつ人気作だからなかなか出会えずそこそこ高い。しかも未CD化だから頑張ってレコードで手に入れなければ…」と認識しており、長年かけてやっとレコードを手に入れて 今では愛聴盤にはなってはいるのですが。

しかし。お恥ずかしいのですがCD化されていたのを知らなくて。
てか買った当時はかなり昔だったこともあり、リリース情報がアップデートできてなかったのだ(言い訳)。

シンプルにレコードを手に入れ安心していたし、まさか自主レーベルのアルバムだし再発はできないだろうと思っていたんですよ(言い訳)。

そしたら査定買取してた時に出会してビックリ!(まぁ、あるあるなんですが)
予想外の対面に「まじで!」と思わず嘆いてしまった。

しかも仕様が2in1(&国内盤!)で他の良アルバムも一緒に聴けるではないか。
あれ、まぁまぁプレミアが付いているぞ。ふむふむ、そうだよな。そりゃこの内容でレアそうだもな と納得したりして。
(単体でのCD化はなく、この2枚組のみでのCD化のようです)

何故か長年探していたアルバムに偶然出会したかのように感動し、自分はスタッフだから買えないのに あまりの嬉しさに近くで作業していたスタッフA.K.にこの作品の素晴らしさを興奮混じりに しかも一方的に熱弁してしまったほど笑

それぐらい嬉しいアッハ体験を年末に出来てたことで、早すぎた大吉をひいた様な 来年も予期せぬ素敵な出会いを予感しました。

通販もサブスクも便利で自分もメチャ使ってるけど、いちリスナーとしてはやっぱり実店舗でアッハ体験したいですよね。
そんなお店になれるよう、来年も接客、買取、SNS発信を頑張りますのでミュージックファーストを引き続き宜しくお願い致します。本年もご利用とご観覧、誠にありがとうございました。(kata)

※お店のポストは明日30日まで続きます


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