【本日のオススメ】 Maxus / S.T. (1981)

 
Maxus / S.T. (1981)

 1978年にデビューしたToto。規格外のバカテクを誇り、メンバー各々が有名ミュージシャンのバックバンドに誘われるほどのスキルを持った集合体です。
 
 1980年代に入るともう一世代若手でTotoのフォロワー的なバンドが出てきます。
その代表例として挙げられるのが、トムとジョンの兄弟2人の双頭バンド,キーンと今回御紹介のヴォーカルのジェイ・グラスカ,ギターのマイケル・ランドウの2人が所属したマクサスです。
 
 このバンドの唯一のリリースで、後に自然消滅してしまったことが残念ですが、リーダーのグラスカは解散後2枚目のソロアルバムをリリース。
またスティーヴ・ルカサーの高校の後輩とされるランドウは、文字通りルカサーの後継者としてL.A.のセッションで引っ張りダコとなります。ロビー・ブキャナンもピーター・セテラとの交流でも知られています。

 さて、このアルバム、静と動、マイナーとメジャーとのコントラストが見事です。①⑤⑥⑧などのアップテンポナンバーではエネルギッシュなランドウのプレイが聴きどころ。
 ⑥ではギター小僧のハートをわし掴みするようなドラマティックなソロを披露。⑧ではドライヴ中に聴くとアクセルを踏み込んでしましそうなノリがあります。
 その一方④⑦のメロウチューンでは複雑なコード進行と美しいバンドアンサンブルが魅力的。スティーリー・ダン顔負けの精密な音楽性も見せてくれます。
 
 全体を通して高度なテクニックと、予想不能な展開が多く、いわばギミック満載の1枚。個人的にはもっと続けて欲しかったと思わせる好バンドでした。(山口)


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