【ライブレポ】Gia Margaret @ 池袋 自由学園明日館
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自由学園明日館で見たGia Margaret
Gia Margaret(ジア・マーガレット)は、シカゴ出身のシンガーソングライター。
2019年にファーストアルバムをリリースし、今回初来日を果たしました。
来日を心待ちにしていたアーティストの一人だったので、ライブのアナウンスを見てすぐにチケットを確保!
そしてそんな同志は多かったらしく、1日もたたず即完でした。
今回は、10/8 池袋の自由学園明日館で行われたGia Margaretのライブレポをお届けします。
一時的に声を失い辿り着いたアンビエントの世界
SSWと書きましたが、2nd、3rdアルバムはいずれもヴォーカルがほぼ無いアンビエント作品。
ファーストアルバムリリース後のツアー中、病気に倒れ歌うことができなくなったそうです。
2nd「Mia Gargaret」は、一時的に声を失った彼女がセラピーの一環で作り上げたアルバム。
私は、2023年リリースの3rd「Romantic Piano」で彼女の存在を知り、2ndを聴いてさらにさらに感動し、音楽、ひいては自分自身にピュアに向き合う彼女の大ファンになりました。
高純度に研ぎ澄まされたイベント
そして今回、ライブを見に行く決め手になった理由がもう一つあります。
それは、「EACH STORY」という長野の音楽フェスの主催メンバーが企画する、「Urban Echoes」という都市がテーマのイベントだということ。
個人的にとても気になっていたEACH STORYが仕掛けるGia Margaretの単独公演、ロケーションはフランク・ロイド・ライト設計の重要文化財「自由学園明日館」ということで、これは見に行くしかない!!と興奮したのでした。
前置きが長くなりましたが、高純度に研ぎ澄まされたイベントということなんです。
そして本題のライブですが、ほんとうに贅沢で濃厚な1時間を過ごすことができました。
空間・ステージ作り
ステージの中心には、背を向ける方向に設置されたアップライトピアノ、サイドにPCやYAMAHA reface CPなどの機材が並び、全体に品のあるグリーンアレンジと照明で彩られていますが、決して派手ではありません。
音楽制作部屋に見学にきたワクワク感と、友達の家にお呼ばれした親しみやすさが同居しているようでした。
Hinoki Wood
フィールドレコーディングされた虫や鳥の鳴き声をバックに、アップライトピアノに座りライブが始まる。
マフラーペダルを踏み音量を抑えた優しいタッチのピアノは、ライブとは思えない小さな音。建物的に音量制限があるのかもしれない。
咳払い一つでもしたら台無しになりそうな緊張感。ただ、それも一つの演出かのように、ピアノを弾く彼女の背中をみんなが見つめ、音に聞き惚れていました。
そして、「Hinoki Wood」という3rdアルバムの1曲目、僕がGia Maragertと出会ったメロディーが流れ、僕は声を出さないよう興奮を抑えながら、一音でも聞き逃すものかと時折目を閉じたりしながら彼女の旋律に身をゆだねました。
プライベートな音楽発表会
曲の合間に見せる彼女の笑顔や言葉、ギターの弾き語りで見せる表情など、だんだんと人柄が明らかになっていくにつれ、会場のムードも彼女が持つ優しい雰囲気に包まれていくような気がして、リラックスして音楽を楽しめるようになりました。
彼女の圧倒的な親しみやすさで、会場はいつの間にか彼女のプライベートスタジオで開催する、招待制の音楽発表会に様変わりしていました。
スペシャルゲスト高木正勝!
ライブも終盤に差し掛かったとろで、ゲストミュージシャンの紹介がありました。
それがなんと高木正勝さん!
彼女が高木正勝さんのファンということでオファーをかけ実現したそうです。
演奏した曲は、1stアルバムに入っている「birthday」という曲。
高木氏が弾くピアノは、聴こえるかどうかギリギリの小粒の音をかき集めるインプロで、今までは聞こえてなかったのに、認識するとすごくよく聞こえてくる、部屋の中で聞く夜の雨音を思い出しました。
あっという間にライブは終わり…
演奏時間は1時間ちょっと。少し物足りない気もしましたが、プライベートな発表会はこれで良いんだ。
物販すらなかった。思い出の品にも頼れない、非常にプリミティブなイベントだったので、記憶が鮮明なうちにこのライブレポを書いています。
ライブ後は彼女が去ったステージを覗きに行ったり、自由学園明日館を外も中もじっくり観察してみたり、会場内をウロウロ。皆さんそうされていて、余韻に浸ってるんだなと思いました。
というわけで、とても長くなりましたが今回のレポは以上になります。
今後Gia Margaretがどんな音楽を作っていくのか、一ファンとして楽しみにしています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。(ノザキ)
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