【本日のおすすめ】Portishead / Third (2008)

トリップホップ（という言葉はメンバーのジェフ・バーロウは忌避していますが）の代表的アクト、ポーティスヘッドの3枚目。

ヒップホップへの忠誠心を忘れず、しかし一般的なそれらでは聴くことのできない、不穏と退廃の響きに陶酔するのが彼らの音楽性ですが、今作ではもはや枯淡の域に到達。
アナログシンセを多用したジャーマン・プロッグの催眠的反復、そしてアースやSunn O)))といったドゥームに由来する荒涼のイディオムが、ベス・ギボンズのナーヴァスで悲愴な歌唱をモノクロームに浮き立たせます。

そういえば、近年のエクスペリメンタル・メタルの雄Orange Pazuzuが今作からの影響を語っていたのですが、メタルからの影響を孫引きしているようで興味深く感じました。

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