【本日のおすすめ】UB40/Signing Off(1980)

イギリスで白黒混成というとファンクやジャズ、レゲエのエッセンスを
取り入れたニューウェーブや2トーンスカなグループが多い中真っ向から
レゲエに取り組んだのがUB40。
後にポップなスタイルで世界的にヒットしたのでそのイメージが定着していますが、
初期はなかなか尖ってます。
不安定な社会情勢や人種差別問題をテーマにしたオリジナル曲と、
テーマに沿ったカバー曲、インスト数曲という内容。

地元の仲間で結成、お金が無いから知り合いの家で録音、小さなインディ
レーベルからリリースというハードコアな産まれのこの作品は
全英アルバムチャート2位まで達する大ヒット。一本映画が作れそう…。

カバー曲の選曲も良くてランディ・ニューマンの”I Think It’s Going to Rain Today”を
やってます。
他の人のカバーではニーナ・シモンのバージョンも有名ですかね。
レゲエのプロテストミュージック的な面、厭世的な詩(に反して優しく
美しいメロディ)、ノリの良いステッパーズスタイルのドラム、
全ての相性が良すぎる名カヴァーです。
まずはこの曲だけでも聴いてみて欲しい!
オススメです。